オプジーボの効く状態が免疫最高の状態
前回、がん免疫サイクルのお話をしました。がん免疫サイクルには7つの関門がありました。T細胞はこの7つの関門をくぐり抜けて、活性化キラーT細胞になり、がん細胞に対峙します。がんの砦のまわりに勇敢な兵士がたくさん集結している状態です、あとは門を破るだけ。この門を破る役割をするのが、オプジーボです。最後の切り札です。言い換えれば、オプジーボが効くためには、T細胞がこの7つの関門がすべてクリアして活性化キラーT細胞になってがんの周りに集結していること=免疫の活性化が必須条件なのです。抗がん剤を真面目に使っている腫瘍内科医は往々にして、オプジーボは効かないという言うことが多いです。なぜでしょう。彼らがオプジーボを患者に使うときは、何種類化の抗がん剤を散々使ったあとですから、上記の理由からすればオプジーボ効くはずがないのです。しかし、うまく使えば、オプジーボはよく効く薬です。条件は免疫を整えることだけです。